山梨県甲府市の医療法人恭栄会 今井循環器呼吸器科 【内科・循環器科・呼吸器科・小児科】

新型コロナ抗体検査

新型コロナウイルス抗体検査開始のお知らせ
 令和2年6月8日(月)より新型コロナウイルスの抗体検査の受付を開始します。血液中の免疫抗体を測定する民間検査センターへの外部委託検査で、採血後1〜2日でIgM・IgGの二種類の感染誘導抗体量を合算し判定します。抗体検査の特性上、感染早期の診断には不向きです。また、保険適応外の検査の為、混合診療禁止の原則から検査〜説明に至るまでの一連の診療は、全て自由(自費/課税)診療扱いとなります。ご予約当日は来院以前の感染病歴の問診と採血前の体温測定を行い、感染防護対策を万全に実施した上で採血します。

● 料金1:令和4年8月1日〜 5000円(初再診料/消費税込)
  注) 検査結果を郵送で希望される場合の手数料 税込500円
● 料金2:税込4500円(慢性疾患で当院通院中の方が対象)
  注) 同一月内で2回以上抗体検査を希望される方にも適応します。
  注) 同一月内でPCR検査を実施される方にも適応します。
● 料金3:抗体検査結果証明書発行費用(日本語)税込2000円
● 料金4:抗体検査結果証明書発行費用(英 語)税込3500円
● 申込方法:電話予約(初診時問診+検温+採血・再診時結果説明/郵送選択可)
● 使用試薬:スイス・ロッシュ社製
      @Elecsys Anti-SARS-CoV-2 AElecsys Anti-SARS-CoV-2S
● 測定方法:電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)所要日数:2〜3日
● 公表精度:感度100%、特異度99.8%
● お支払い:現金のみ(振り込み・クレジット・電子決済等はご利用出来ません)
 従来の抗体検査は、感染する事で体内で作られたウイルスの中にある遺伝子情報とそれを覆う殻のヌクレオカプシドに対する抗体を測定しています。一方、新型コロナウイルスのワクチンは、ウイルスの表面にある突起(スパイク)に対する抗体を作るためのワクチンである為、ワクチン接種後に抗体が出来たかどうかを確認したい方は、スパイクに対する抗体(※IgG中和抗体)を測定する必要があり、測定する抗体の種類が異なる事から、抗体検査希望の方は、検査の目的を必ずご相談下さいます様、お願い致します。
※中和抗体とは病原性を抑える作用を持つ免疫物質(糖蛋白分子)
注)感染抗体検査感度は、PCR検査陽性者を対照とした数値「ロッシュ・ダイアグノスティックスホームページ掲載データ」
  PCR陽性後0〜6日:65.5%(116件)、7〜13日:88.1%(59件)、14日以降:100%(29件)
注)検査結果レポート
・感染後の反応抗体及びワクチン接種後の中和抗体とも、反応値1.00未満が陰性と判定されます
・陽性の場合は計測数値(感染抗体の場合はIgMとIgGの合算値)として返却されます
<中和抗体参考データ>
・感染既往のない方の1回目ワクチン単回接種後19〜29日後の抗体価分布:10〜1000U/ml
・感染既往のない方の2回目接種後の抗体価中央値(n=110):1974.5U/ml
・FDA承認COVID19回復血漿療法用血漿の出荷前抗体価適合判定基準:132U/ml以上

★血液抗体検査は、過去の感染有無を調べる検査です。
★ウイルス遺伝子断片の有無を調べる検査は、PCR・抗原検査です。
★2週間以内に発熱や咳など症状がある方は、抗体検査の適応外になります。
★ワクチン接種後の抗体判定は、感染確認の抗体検査と種類が異なります。
★ワクチン接種後の検査は、2回目接種後4週間以降が推奨されています。
★1回目ワクチン接種後に検査希望の場合、少なくとも2週間あけて下さい。
<検査対象者の例>
・全年齢対象
・特別症状はなかったけど、新型コロナウイルスに感染していたのか?を知りたい方
・2週間以上前にかかった風邪が、新型コロナウイルス感染だったか?を知りたい方
・職場や学校で新型コロナウイルスに感染したかも知れない?と心配をされている方
・施設への入所や利用に伴い、抗体陰性証明が必要な方や施設
・催しや大会などへの参加予定があり、抗体陰性証明が必要な方
・事業を継続するにあたり、従業員の抗体陰性の確認をしたい企業
・国内で移動する機会が多く、過去の感染有無を確認をしたい方
・国際的にご活躍をされていて、現時点の抗体有無を確認したい方
・新型コロナワクチン接種後に抗体の陽性を確認したい方
<研究試薬について>
 2020年5月14日時点で、厚労省から体外診断薬として承認を得た抗体検査はなく、国内で使われている抗体検査薬は、いずれも研究用試薬として販売中か開発中のものとなります。国内の抗体検査試薬には、簡易迅速判定検査キットを含めて数種類が存在しますが、それぞれの検査精度にバラツキがあり、用いる検査試薬により検査費用も異なります。検査委託先の検査センターで採用しているロッシ社Elecsys Anti-SARS-CoV-2は欧州及び米国食品医薬品局(FDA)から使用認可を受けている信頼性を認められた試薬です。
<公表精度について>
・感度とは、ウイルスに感染している時に「陽性」と正しく判定する割合です。
・特異度は、ウイルスがいない場合に「陰性」と正しく判定する割合です。
<抗体IgMとIgGについて>
 抗体とは、生体の免疫反応によって体内で作られる防御因子の一つですが、感染後すぐには作られない為、発症からしばらくは、血液中の抗体が検出されない時期があります。IgMは病原体が体に侵入した後、最初に作られる抗体で、発症から約1週間前後で抗体量が増え、検査で陽性となります。但しPCR陽性者であっても、IgMが感染後に高値にならない例が報告されており、IgG値とあわせた総合的な判断が必要とされます。IgGは、IgMに遅れて上昇してきます。


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