新型コロナウイルスの迅速抗原定性検査は、15分程度で判定可能な事から利便性がありますが、疑陽性率(実際に感染していないのに、感染していると判断されてしまう確率)がある事から、新型コロナウイルスの流行期〜まん延期以外で検査を行う事は推奨されていません。また、検査感度が低く、発熱などの症状を伴う方への検査においても偽陰性率(実際に感染しているのに、感染していないと判断されてしまう確率)もある事から、無症状の方に対する感染確認目的の検査は行うべきではないとされています。従って、当院では感染流行期で即日結果判定を望まれる場合や、検査翌日が休診日でPCR結果報告が困難な場合、休日救急当番で検査センターがPCR検体の受付を行っていない場合に迅速抗原検査を行っています。迅速抗原定性検査が陰性であった場合で、症状的に感染が疑われる場合は、疑陰性の可能性を踏まえ、更に抗原判定で反応色が薄く微弱〜弱陽性と判断された場合は、偽陽性の可能性を踏まえて、同日に追加PCR検査を行う場合が御座います。 |
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激しい咳を伴う発熱症状の方に検体採取を行う際、飛沫感染の危険性がある為、ボックスを用いる場合がありますが、現在は殆どのケースにおいて使用しなくなっています。使用する場合は、ゴム製のロング手袋側で検体の採取を行い、そのままボックスの外部で迅速検査試薬処理を行います。ボックスの外部で汚染物を回収し、開放側から検査用の試験管のみをボックス内に回収します。検体採取工程は1名のスタッフで行う事が出来ますが、事務サポートスタッフが1名付き添います。 |
ボックス前に椅子を置きますので、看護師に誘導されたら、道路側を向き座ります。鼻のみマスクから外し、マスク着用のまま顔をやや上げて頂きます。鼻の奥まで細い棒を挿入後、数回ぬぐって終了です。ゴム手袋部分の高さが上下調整出来る特別に製作を頂いたボックスで、様々な身長に対応しています。 |